3D Online Medical Follow-up
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概要・背景・目的
実験実施体制
サポート内容概要
実験詳細内容
システムの特徴
3Dオンラインメディカルフォローアップ実証実験
概要・背景・目的
    概要    

 本実証実験は、がん患者とその家族に対する精神・心理的支援を行う環境の構築を目的としています。QOL(生命の質)や、免疫力向上がどのような過程を得て実現されたのか心理学的検証を行い、より有効なサポート手法の確立について検証します。将来的にはがん患者だけでなく、多くの精神医療へ波及できるオンラインケアの基本モデル形成を目指します。

 なお、本実証実験では、ジャパン・ウェルネスの会員(がん患者又はその家族)を対象として行います。PCとインターネットを利用し、遠隔地にいながらにして多くの医療機関、ファシリテータによるサポートを可能とします。また、チャットやメールに加えて、実世界に近い3Dの仮想空間を構築し、自身も代理人キャラクターとして3D空間に入ることで、視覚的に相手を認識また物理的距離を保ち、かつ気軽に相談できる環境を提供します。さらに、身振り、手振り、表情などの感情、意志伝達により安心感、そして信頼関係形成を可能とします。

3D-IES GloBiz

    背景    

    がん患者の増加と心のケア

 今や、日本人の2人に1人ががんにかかると言われており、自分自身や家族・友人など、すべての人ががんと関わり合う時代となりました。医学の進歩により、がんの治療成績は着実に向上しており、がん患者の5年生存率は60%を超えているとの報告もあります。しかし、日本人の死因第1位は依然としてがんであり、がん患者や家族が長期にわたり多くのストレスを抱えて生活しているのも事実です。これまでの「がん治療」は、身体医学的には非常に発展してきましたが、「がんを病む人間」という視座に立つ「全人的医療」が十分行われてきたとは言えません。このような中で、近年特に、「がん患者に対する心のケア(メディカルフォローアップ)」の重要性が認識されるようになってきました。最近提唱された精神神経免疫学(PNI)では、人間の心の動きは身体に影響し、心理的援助を行うことにより、がん患者のQOLや免疫力が向上することが明らかにされつつあります。

    メ ンタルケアの必要性
  • がんの告知を受けたほとんどの患者は落ち込み、抑うつ、不安を感じます。また、この不安定な精神状態を放置すると患者の Quality of Life(QOL)の低下につながります。
    • 同時にQOLの低下はがん治療の妨げにもなります。
  • がん治療の中で患者の病気の治療だけでなく精神的ケアも行わなければ、患者の心は追い詰められていってしまいます。
    • がんに対する漠然とした不安。
         ↓ 不安の解消のためには・・・
  • 患者の精神状態を理解する人、患者が理解されたと感じること
  • 適切な情報の提供
    • がんという病気そのものの情報提供
    • がんに対する立ち向かい方の情報
    • 同じ状況に置かれた人達についての情報
   このような、がん患者の精神的サポートを行うことが求められます。

    ジャパンウェルネスでの取り組み

ジャパンウェルネスでは以下のプログラムにより、がん患者・家族へのサ ポートを実施しています。

  • グループ療法(サポートグループ)
    • 心が癒されるがん患者同士の対話
  • 補完療法(リラクセーションプログラム)
    • 自律訓練法,自己催眠法,坐禅,ハーブ・アロマテラピー
  • セカンド・オピニオン相談
    • 複数の医師による医療相談
  • 医療情報の提供
    • 講演会の開催,機関誌の発行

本実証実験では上記『サポートグループ』と『セカンド・オピニオン相談』をインターネット上で実施します。

がん患者の心理的変化とジャパンウェルネスの活動
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    ITによる取り組み

 ジャパンウェルネスでは対面によるがん患者同士のサポートグループ(グループ療法)と、医師によるセカンドオピニオン相談が行われています。がんに対して精神面でのサポートが強く求められる一方、そのような活動に参加する人は地理的・時間的に限られた人のみになっています。より多くのがん患者に精神サポートの場を提供されることが望まれており、その一つの方法としてインターネットを利用したオンラインでの患者支援システムが挙げられます。

 米国では、心のケア分野におけるIT(情報技術)を用いた様々な取り組みが進んでおり、特にチャットやメールといったバーチャルコミュニケーション環境を用いたオンラインシステムが効果を上げております。しかしながら、こういったテキストだけによるコミュニケーションは、カウンセリングにおいて重要である相互の信頼関係形成までには難しいといった問題があります。つまり対面によるコミュニケーションで実現される相手との距離、視線、また身振り、手振り、表情といったノンバーバル情報の伝達が難しいことから信頼関係形成には時間を要することになります。

 このような相反する問題の解決として、本実験では実世界に近い3次元の仮想空間環境を用い、自身も代理人キャラクターとして3D空間に入ることで視覚的に相手を認識、また、物理的距離、身振り、手振り、表情等の感情、意思伝達を可能とすることで安心感、信頼関係形成を容易にします。そして、インターネットで利用可能なシステムとすることで、多くの人に開かれたサポートグループ環境を提供します。本実証実験は、3次元チャットシステムでのサポートグループ活動を本格運用するための前段階の実験として位置付けられます。この実証実験によりインターネットを用いたサポートグループの有効性を検証し、実験結果より、より有効な支援システム、支援モデルの構築を行います。

 セカンドオピニオン実験ではビデオチャットシステム(映像+音声チャット)を使用します。がんに関する医療相談が強く望まれている中で、インター ネット上で対面によるセカンドオピニオン相談を実施することは、患者にとって多くのメリットがあると考えられます。

 実証実験は、ジャパンウェルネス会員(がん患者)及びファシリテータの協力により実施し、京都大学、明海大学、野村総合研究所にて検証・分析を行います。

オンライ ンメディカルフォローアップ

これまで 対面で行われていた活動をオンライン上で実現する


    目的    

本実証実験の目的は以下の3点になります。

  • インターネット上でのメディカルフォローアップの有効性の検証
  • インターネットでサポートグループを実施する際の支援モデル(手法)の構築
  • 全国規模でのシステムを運用する際の、運用面・システム面での問題の発見と改善
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